店頭価格

古本の専門店の店頭価格は、ほかの本屋にとって最も参考にしたい価格です。すべての古本専門店が紙の目録を作っているわけではありませんし、紙の目録を出しているところでも、あえて載せない情報がまた、ある分野に特化している専門店、とくにすでにその名が知られている有名店は、わざわざ手聞をかけて目録を作る必要がない場合もあります。言ってみれば、目録はほかの業者やセミプロのマニアにこちらの手のうちを明かしてしまうようなものです。ですから、古本の価格に鋭敏な古本業者ほど 目録作りには慎重で、そのため目録を作らなかったり、作ったとしても、本当に大事なものはそこ には載せず、そっとなじみの顧客に売ってしまったりします。 目録は年に二回とか四回とかのある程度の間隔で作成し、顧客に郵送します。したがって、古本屋は、類書が集まるのを待って目録を作ります。 少しずつ売ったのでは古本屋としての商品構成が薄まってしまいます。また郊外の小型書店の場合は、居舗があるとはいっても専門的な品揃えは難しくなります。そもそも店舗をもたない業者も多いですし、 品物を一定の期間寝かせておく必要が出てきます。本当ははなから店頭で売ったほうが面倒が少なく 神田神保町など専門的な古本屋も多く、お客様が多く集まる地域の古本屋には、印刷目録を作らずにいるかもしれません。 顔なじみの同業者が互いの古本屋で、次々に本をひらいて価格を調査することもあります。 古本の値段はほとんどの場合本の内側に書いてあります。だから、実際に手に取ってひらいてみないとわかりません。

 

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